「落合信彦著 20世紀最後の真実」です。
みなさん、こんにちわ。水の心です。
今日は、落合信彦著「20世紀最後の真実」です。
この本は
1章 エスタンジアへ
2章 オデッサ・ファイルの虚構
3章 20世紀最後の真実
4章 ヒットラーのダブル
5章 1945年のUFO
6章 ザ・ラスト・バタリオン
の6章からなる落合氏の体当たり取材を基にした、非常にスリリングでミステリアスなスクープ作品です。
私は、高校の時にこの本に出合いましたが、ワールドワイドに良く出来た本だと思います。今でもワクワクしながら読む事が出来ます。
私が、大学生になってからも、講義の題材になったり、CMにも出演するなど、当時、落合氏は非常に人気がありました。
この本が、ナチス関係の本をあさり始めるきっかけとなり、軍事関係の本も、好んで購読し始めたのですが、確かにナチスと南米諸国は、歴史的、経済的、人材的に関係が深い事が多く書かれていました。
そして少し前、この「20世紀~」のスクープの真偽について、落合信彦氏の取材の足跡を実際に検証するサイトを発見しました。
その気になる結果は、
ドイツ人による、矮小なコミュニティーは確かにあったが、巨大なエスタンジアなるものは存在しない。
UFOに関しては、全くの眉唾であった、と結論付けられていました。
なんだか、非常にガッカリです。
ヒトラーの影武者が存在したか?の真偽は不明ですが、多くの本では、包囲されたベルリンからの、我らが「伍長」の最後の情報は、どうもボンヤリとしか伝わってきません。やはり、決定的な証拠が無いのです。
私がわかる範囲では、ソヴィエト赤軍が、ベルリン陥落後一番乗りを果たし
「らしい遺体、遺物」を発見したが、結局、連合国揃っての共同発表をするほどのものでは無かった。
その後の、米軍情報部OSSの調べでも、同様。
また、包囲されたベルリンから脱出するルートが多く残されている為に、総統生存説を完全否定できなくしています。
例えば、赤軍包囲下のベルリンで、総統お気に入りの有名女性飛行士「ハンナ・ライチェ」が、飛行機で降り立ち、総統に挨拶に行き、また飛び去っており、空にはまだ避難する余裕があった事。
「ハインツ・シェーファー」艦長のUボート977脱出記にしても、艦内の木製品が、腐ってしまうほどの長距離潜航を行い、南米で投降する必要があったのか。
途中で、何者かを下船させる事が出来たのではないか?という疑問。
そして、1990年代、唐突にロシアで、ベルリン陥落の際のヒトラーの頭がい骨が公表されましたが、DNAでの判定も無く、その他の検証や、その後の報告も何も無しです。
更に、戦後いろいろな書物に出てきていた本人目撃例。
ヒトラー総統、そして壕の中で、最後に結婚式を挙げた妻エバ・ブラウンは、運転手ケムカの言う通り、集めてきたガソリンで4時間燃やされ灰になったのか、
それとも・・・・。
そして、この本の目玉である1945年のUFOについて。
全般的にナチスの兵器研究は連合国に比べると先進しているところもあった。
また、円盤型飛行物体の「何か」も研究していたが、残念ながらそれは実用レベルになっていなかったと思われます。
戦後70年経過しても、UFOが実在したとする決定的な証拠は、未だに出てこず、
米国、ロシアにおいても、その様なメカニズムの民間転用、兵器の誕生がなされていない。
多分、それがナチスのUFOへの回答ではないのかと、私は思っています・・・。
<NazisとUFOについてはこちらでも書いていますので興味のある方は、
どうぞ!>
ですが、元SS中佐のアイヒマンを、敗戦後15年経って捕え、今年も90歳近い収容所勤務だった親衛隊員を探しだし、法廷に送り込む、イスラエル。
(真偽は不明ですが、落合氏はモサドと接触してるのではないか?というサイトもありました)
未だに全世界に形を変えうごめいている、ネオナチという極右白人優位主義者。
何と戦っているのは不明ですが、未だに、何かが動き続けているのは確かです。
「20世紀~」発行当時1980年。
謎に包まれたドイツ第三帝国の最期と残党の行方。
ミステリーとロマン、衝撃の科学力と結末を味わいたい方は、この「20世紀最後の真実」を読まれるといいか、と思います。
他にも、落合氏には「傭兵部隊」という名著もあります。
ヒトラーさんに関しては、星の如くエピソードがあり、正直、書ききれません。
加瀬俊一著「第二次世界大戦秘史」によると
「ヒトラーの灰色を帯びた、あの碧い目は暗示にうるおっていた。この暗示に魅惑されたものは無数である。」
「ヒトラーの手は細くしなやかで、ムソリニの手は脂肪で丸く肥っていた。」
との記述があります。
売れない絵描きで、半分浮浪者の様だった冴えないヒトラーさんが、どうして選挙に選ばれ総統までになったのか。
物凄い確率で、物事がヒトラーさん優位に進んでいく事が、非常に不思議でたまらないと思うのと、国家社会主義ドイツ労働者党の黎明期の活動を知ると、その活動に憧れる気持ちもあったりします。
「いやあ、世界って本当に広いものなんですね」
歴史にifは許されないが、今回は以上!
では、次の更新まで!