「ザ・グレイテスト・アメリカン・ヒーロー UFOマン」です。
みなさん、こんにちわ。水の心です。
今日は1981年「ザ・グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」です。est 最上級です。懐かしいです。
当時中学生だった私の、夏休み明けの宿題が、英語のアルファベットの大文字小文字の筆記体を憶える事でした。
私は、まさか当たることは無いだろうと全く覚えて行きませんでした。
ところが、夏休み明け一回目の授業で、突然壇上に呼ばれ黒板にアルファベットを書く様命じられました。
当然全く書けません。とても長い時間でした。
ショックを受けた私は、それを、ばん回する為、早起きしたりして必死に勉強した、という思い出があります。
さてこの「アメリカンヒーロー」ですが、非常に面白い作品です。
ごく普通の高校教師が、宇宙人から地球を守るためのスーパースーツをもらいますが使い方がわからず、悪戦苦闘。
悪ガキたちの教育もしつつ、FBIの事件の解決を手伝う、というお話です。
当時SFカルチャー誌「スターログ日本語版」も販売されており、海外のSF情報欲しさに私も愛読していました。当然アメリカンヒーローの情報もありました。
この年1981年の公開映画はSFが多く
「宇宙空母ギャラクティカ」
「宇宙の7人」
「アウトランド」
「スキャナーズ」
「マッドマックス2」
「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」
と夢の様な作品群です。
主人公ラルフ・ヒンクリーの吹替えは「富山敬」氏。ちょっとザラッとして芯のある、真面目そうな声です。
「古代クルー」「番場蛮」「ワンサくん」です。
まさかその後、ゲゲゲの鬼太郎の「ねずみ男」になる、とは思いませんでした。
今回は、人が良く、おっちょこちょいなウィリアム・カットを吹替えし、しくじった際の「まじぃな!」という名セリフが、とても印象に残っています。
恋人パム役のコニー・セレッカは美人です。
当時、中学生の私は「ジェーン・シーモア」「ファラ・フォーセット」と共に、アメリカにはこんな美人がいるもんなんだな!と驚きました。
吹替えは「戸田恵子」氏。
アイドル的な写真が当時のアニメ雑誌に載っています。
しかし現代のアイドルが声優というよりは、舞台や演劇の方向に向いてる感じがしました。
その後トレンドドラマ「ショムニ」等で、役者として媒体で多く見られるようになり「あのカララが!」とちょっと驚いた記憶もあります。
ラルフの相棒、FBIのビル・マックスウェル、ロバートカルプさんは79歳で逝去。
かなり以前に、米国ファンの集いに3人が集まった、というのが記事になっていました。
せめて存命中にリメイク等作られていたらなぁと思います。
吹替えは「小林修」氏。
残念ながら2011年に76歳で逝去されています。
高い軽めの声にして、明るいコメディ要素のあるドラマらしいキャラにしています。
主人公ラルフを引っ張り、事件の解決を促す締め役でした。
あと、小林氏は、初代ヤマトの「ドメル将軍」や、2の「ズウォーダー大帝」をアテ
ていました!衝撃です。全く今まで気が付きませんでした。
他、高校生役でマイケル・パレ。
甘いマスクで、私の大好きなカーペンター監督の映画「フィラデルフィア・エクスペリメント」の主役です。
パレもドラマの中で目立った存在でした。
思い出すのは、流れていた時間帯が、土曜の午後1時位からだったでしょうか。
日テレ系で放送され「半ドン」で授業で終わると、家に急ぎテレビを見る。
古くは「宇宙大作戦」「白バイ野郎ジョン&パンチ」などが放送された枠です。
この時間帯は週末休みの突入と共に「アメリカ」を感じられる、ワクワクした時間でした。
天気の良い青空の中、帰り道友達と一緒に模型屋に寄ったり、家で昼食を食べながら、ウキウキとテレビを見ている高揚感を思い出します。
どうしてあんなに楽しかったんでしょうか。人生の中で一番良い時代です。
その後、ドラマは続きましたが、次第に面白さが無くなった気がします。
最終回は、南米かどこかの国政に絡む事件を解決するストーリーで、驚くほど低予算な画面作りでした。
少ないエキストラが、選挙看板を持ち、ぐるぐる回ってデモをする。
捻りの無いシーンが前半後半で2回もあり、それが非常に印象に残っています。
その後、米ドラマは打ち切りや、自然消滅が良くある、というのを知り、なる程そういうものだったのか、と納得しました。
テーマソングは「ジョーイ・スカベリー」の「信じられないけど」で、またもや国内のwikiには無かったので訳しました。
1970年代後半からスカベリーは、作曲家でプロデューサーのマイク・ポストの為に働き始めました。
ポストはTVドラマ「アメリカン・ヒーロー」の為に、作詞作曲家Stephen・Geyerと共に雇われ、また運よくスカベリーはその曲をレコーディングする事が出来ました。
アメリカン・ヒーローのテーマ曲「Blieve It or Not」は、その後TV用に1分間の長さに編集されます。
番組は成功。エレクトラ・レコードは、素早く「Blieve~」のシングルを発売、それがビルボードホット100の2位まで急上昇。
同様のタイトルのアルバム「American's Greatest Hero」もヒットしました。
しかし、スカベリーは次のヒットに恵まれず、次のシングル「彼女が踊る時」で49位になった後、またチャートから消えました。
彼は1980年中ごろのTVシリーズ
「探偵ハード&マック」の「バック トゥ バック」という曲や
「ピーナッツスペシャル イッツァ フラッシュ ビーグル」※の挿入歌
「フラッシュ ビーグル」をレコーディングしました。
(※スヌーピーのアニメで、当時流行したフラッシュダンスや、サタデーナイトフィーバーのパロディが入ったアニメ)
TVシリーズドラマ「ジェニファーここに眠る」のオープニングテーマも歌いましたが、1980年に他のシングルは発売されませんでした。
そしてその後1990年代は作詞作曲家として成功したとあります。
「信じられないけど空を歩いてるよ!」
「こんなに自由を感じるとは思わなかったよ!ギリギリ飛んでるんだ」
「誰だと思う?信じられないと思うけど、僕なんだ!」
シングルB面の「Little BIT of Us」も静かで味があり、非常にいい曲です。
Youtubeでも、一つしかupされていない貴重な曲です。
今回、調べていたら、あの「Xファイル」製作のFOXチャンネルで、リメイクされるという話が昨年には出ており、期待して待ちたいと思います。
最近、色々とお疲れになってる我々世代のみなさん。
この曲を聴いて、あの時の青空を思い出してみませんか?
懐かしい土曜の昼の青空を。
それでは、次の更新まで!