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我慢なので。懐古中年、Goes on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、80’sアニメ、音楽、映画等、趣味を懐古しながら、日々の生活を節約し、我慢を続けて行くブログ。

「魔女っ子メグちゃん、荒木伸吾氏」その2です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は、前回の続き「魔女っ子メグちゃん、荒木伸吾氏」その2です。

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cocoro-hobbies.hatenablog.jp

 前回は番組「魔女っ子メグちゃん」の紹介で、今回はその作画から「荒木伸吾氏のキャラの描き方」を、読み取ってみようと思います。

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 メグちゃんは、目がコロッと丸くて、瞳が大きい。当時の少女漫画風なんでしょうか?目の配置は、描いていても割とハマる所にハマります。

 

 鼻は80年代風とは違い、鼻筋からしっかり描かれています。

そして一見、単なる逆三角形に見える口の形ですが、描いていて、非常によく考えられています。口角に少し角度が付いているので、より笑顔の表情が出せます。

 

 目元に移ると、眉毛も生え始めから、しっかり長めに描かれています。

耳の位置は、左右で上下に結構ズレているのですが、これは凡ミスでしょう。

 

 メグちゃんは、その炎を表わす様な、ウルフカットの髪型、オレンジ、

暖色系のカラーリングから、激しい、火の様な性格設定が、キャラデザインされた時から、決められていたのかな?と思います。

声優、𠮷田理保子氏の声の演技も、強い調子のメグがハマっていた、と思います。

 

 なぜノンのカラーリングが、青色で寒色系なのか、ストレートの長い髪で、

落ち着いてしゃべるのか、というのは、全くメグの正反対、陰と陽という設定を絵にしたからだ、と明確に気が付きました。

 

 そして、美麗なノンを描くのは非常に苦しみました。

この「目が横に長いキャラ」「瞳が大きい」というのが、荒木氏のキャラの特徴の一つか、と思います。

 

 実際に描いてみると、この左側の目の位置決めが、かなり難しく、困難でした。

目じりにかけて、上がっていく目のパーツ、これを真似するのが異常に難しい。

更に、1㍉でも左右、上下にズレると「誰これ?」になります。

自分の手癖も出てくると、ますます似なくなります。

 

 なんとか、完成させるために、目のパーツの位置だけでも3回程度、描き直しています。ノンは難しいのです。

 

そしてノンもメグも髪型は、美しくデザインされています。

髪型の先端の巻き毛が、かなり綺麗な曲線なのです。

丁寧なゆっくりとした描き方とは違って、スピードをのせて流れる様に、毛先が一本になるまで、簡単にスッと伸びています。しかし、キレイにまとまっている。

髪の描き方は、かなり難しいのです。

これは、女性のファンが増えるはずだ、と思いました。

 

 どうも荒木氏のキャラの特徴の一つは、この髪のデザインや、髪の描き方にあると思います。

 

 私が複雑な髪のうねりを描く際は、原稿用紙の天地を逆さにして描いていました。そうでないと描けないのです。

メグやノンの流れる髪の描き方が、あまりにもキレイなので、もしかして荒木氏は左利きなのか?とも思いましたが、フランスでサインされている画像を見るとそうでは無く、これも荒木氏唯一の技術の一つだと思います。

 

 「モンキー」。

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マコちゃんの翌年、1971年~1972年の作品で、ちなみに登場キャラが、8割がた悪人顔の強烈なアニメのキャラクターです。

この最終回は荒木氏が作監なので、多分、このカットも関係あるのでは?と思います。

やはり、ここで特徴的なのが、モンキーの髪型が、通常回に比べて、かなり細かく描かれている事です。

 

 「アパッチ野球軍」のキャラは、わざと粗く描き(また少々作画が荒れていても)、それがダイナミックな作品世界の味付けの一つになっていたのですが、この回では、他の回に比べても、かなり細かく丁寧に髪の毛など描いてあります。

 

 そして、なぜノンの様な「横に長い目」を持つキャラが、描きにくいか?ですが

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荒木氏は、顔のパーツを描く際に、目の位置出しをする横の線を、真っ直ぐでなく上の画像の様に、曲げて描いているのだと思います。

なので目じりは上がるし、目全体が吊り上がっていきます。

また「横に長い目」もコンパクトに、顔の中に入ります。

 

この場合は、下に顎を引いて、グッと力強く相手を見つめているのですが、

余計に目じりが上がるので「眼力」「表情」も強くなります。

 

余談ですが「さらば宇宙戦艦ヤマト」「イデオン」「ダンバイン」などのアニメーター「湖川友謙」氏のデッサン法では、目の位置決めをするのに、横の線を必ず真っ直ぐ引く、という基本がありました。

そうしないと、動かした時に、顔のデッサンが狂うのだそうです。

 

 ですが聖闘士星矢のアクションシーンでは、あり得ないほど顔のデッサンは歪み、目も離れていきます。

作画が、強烈なデフォルメになればなるほど、物理的に激しい衝撃や、心理的に物凄い力がかかった事を表わし、それが聖闘士星矢世界にマッチした表現になっていた、と思います。

 

荒木氏の独特の作画方法も、一つの演出方法だったのだと思います。

 

 また作品を製作中だったにもかかわらず、荒木氏は2011年に帰らぬ人となっていた事を今回初めて知りました。

幼い記憶の中の、アニメのエンディングで、よく見ていた名前の方が鬼籍に入られるというのは、過ぎゆく時間を強く感じ、物悲しく思います。

 

 とはいえ現在、メグちゃんを始め、色々な作品は視聴する事が出来、荒木氏の仕事を見る事が出来ます。

最新のCGアニメも面白いのですが、1970年代の味のあるアニメも、また再びスポットライトを浴びる事があれば、と思います。

今回思ったのは、私の子供時代は、現代のアニメ・特撮の基礎になる作品が多数放映されていた、とてもイイ時代だったんだな、と思いました。

 

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それでは、また次の更新まで!