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我慢なので。懐古中年、Goes on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、80’sアニメ、音楽、映画等、趣味を懐古しながら、日々の生活を節約し、我慢を続けて行くブログ。

「’79アニメ サイボーグ009 宇宙樹編」です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は「'79アニメ サイボーグ009 宇宙樹編」です。

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サイボーグ009」は、石ノ森章太郎氏の数多い漫画作品の一つで、今も人気がありリメイク作品も多く作られています。

 

 この1979年の放送当時は小学生でした。

キャラクター「島村ジョー」は栗毛色の髪。下がり眉なので、いつも悲しみをたたえているようです。確か女性ファンが非常に多かったと思います。

 

その後中学生になり、異色のSF雑誌「スターログ」で石森章太郎(当時)氏の特集があり、その中で

「高々度から地上に落下する009と002。地上でその「流れ星」に世界平和の願いを込める姉とモデルガンを欲しがる無邪気な弟の漫画のコマ」

を見て、そこで初めて漫画原作がある事を知りました。

 

 その後、雑誌等で大々的に劇場版「超銀河伝説」のコマーシャルがあり、TVでの初放送でこれを視聴。

学生の時分にTVで2度目の放送を視聴しました。

 

 その後、中年になった、ある年の12月。

押し迫った師走の大掃除の際、BS放送でやっていた1966年、1967年度劇場版を視聴。どうもアニメ版にも古いバージョンがある事を知りました。

 

 そして、2012年「009 RE:CYBORG」で、あの「押井守」氏が監督する、と聞いて期待。が、これを下りたという話を聞き、ガッカリ、という感じで、10数年に一回は009達の話題を知る様な感じです。

 

 そして、最近この1979年版第二期を思い出しました。

世界各地で謎の巨人が出現、009達の応戦にもかかわらず、米軍の核ミサイルが誤作動し発射。呆然と発射されたミサイルを見つめる米軍司令官、そして009達。

 

 するとそこに「神」が天から現れ、ミサイルを消滅させる、という非常に魅力的で印象的な映像から始まるエピソードです。

 

 「宇宙樹」「ユグドラシル」「北欧神話」をベースにしている、とあったので調べると、キリスト教に教化される以前、ヨーロッパの北の方に住んでいたゲルマン人達の土着信仰が「北欧神話」であり、体系化され、かなり厚みのあるストーリーで、紀元1300年には書物に記録されています。

 

 「ラグナロク」(最終戦争)が、そのストーリーの結末にあり、神々と人間が協力して巨人と戦うも、これに敗北し、世界の全ては無に帰る、というものでした。

 

 アニメでは、その神々であるオーディン、ロキ、トール、フレイヤは、なんと009達と同じサイボーグであり、人類を支配するため世界各地に現れ、巨人や超能力を使い、恐怖支配を始めます。

 

 人類を苦しめるその巨人は、イースター島の発掘調査に訪れた学者が、地下にある古代の念波増幅装置の虜になってしまい、それにより巨人を操っていた事がわかります。しかもオーディン達の手先となっていたのでした。

 

 オーディンを名乗るサイボーグは「地上の楽園」を作ると言い

「神、支配者にならない限り、サイボーグが幸せにはなる事は無いのだ」と語り、同じ半分人間、半分機械の009達に、自問自答を与えて燃え尽きます。

 

 しかし、愛の女神でもあった敵フレイヤは、善意と愛を取り戻して息絶え、009達サイボーグに「人間」として生きる希望を与えます。

 

 それが9話までのあらすじなのですが、少し疑問が出て来ました。

北欧の神サイボーグは、神話になったオリジナルなのか?

それが何故今、人類に敵対し始めたのか?

神話が下敷きならば、巨人族との最終戦争はどうなるの?

巨人伝説が、なぜかイースター島の謎に置き変わってる?

 

サイボーグとは「人間」が機械によってサポートされた「人間」であり、

人間の様な「機械」は、アンドロイドである。

(改造「人間」である仮面ライダーはサイボーグで、キカイダーはアンドロイドとなります)

 

するとオーディン達は、誰によってサイボーグ化されたのか?

そして元々誰なのか?

 

 wikiには「高橋良輔」監督の手に余るという理由で、この「宇宙樹編」は全9話で終了。

 

 どうも、石ノ森氏の構想を動画にするには限界があったのか、絵的に異常な衝撃を与えた1話に比べ、広げた風呂敷が小さくなって、謎解きも無く幕引きとなり、オカルトSFファンとしては少し残念な気がします。

 

 しかし、用意された全てのパーツが見事に当てはまっていき、その壮大なストーリーが結末を迎えていたら、アニメ史上伝説の009シリーズになる可能性はあったはずです。

 

 かつてNHKマンガ夜話の石ノ森回?ライダー回?において、

仮面ライダーはどんどん新しい物を取り入れ、009はトラディショナル(伝統的に)でいく」という説明があり、

また009原作版では連載途中で休筆したエピソードもあるそうで、石ノ森氏は、傾向としてインスピレーションにあふれた、直感的な絵を好んで描いていた、とありました。

 

 1977年の石森氏原作のアニメ「氷河戦士ガイスラッガー」においても、地下に迷い込んだ主人公たちが、全く未知の無人超技術古代都市に迷い込む回がありました。

 ゴミを落とすと、自動で歩道に吸引される超技術古代都市だったのですが、メインのストーリに全く関係なく、結局そのままにしておこうと封印する話なのですが、このいい感じの放り投げ具合を、今でも強烈に憶えています。

 

 79年度版009では破綻したのかも知れませんが、石ノ森氏は、当時流行していた「世界の七不思議」の要素を取り入れようとしていたのは間違いない、と思います。

 

 そして、クラシカル・アニソンの中でもかなりの人気を誇る主題歌

「誰がために」

平尾昌晃氏作曲で、編曲はすぎやまこういち氏、作詞は石森章太郎氏。

ドラマチックなメロディと、こおろぎ’73の異様な掛け声もありますが、

1番の歌詞の「戦鬼」「血の大河」「死の荒野」の悲壮感は、やはりアニソンの中でも特別な世界観だと思います。

 

 歌手は「成田賢」氏。

この曲がアニメジャンル初進出曲で、その高音が印象的です。あの当時、お子様向ジャンルであったアニソンを歌う事は、冒険だったと思います。

 

 成田氏は、60年代グループ・サウンズのバンド「ザ・ビーバーズ」にヴォーカル・ハーモニカ担当として引き抜かれ参加。

ザ・ビーバーズは実力派グループ・サウンズといわれ、成田氏と早瀬雅男氏のツインヴォーカルが特徴で、石間秀樹氏のギターはかなり研究されたものだったそうです。(その後石間氏はフラワー・トラベリン・バンドに参加)

 

 ザ・ビーバーズの「君なき世界」を聴いてみましたが、確かにシタールの様な不思議なギターパートの、独特のさみしい雰囲気の曲です。

 

 そして成田氏は、Youtubeで「誰がために-2012ver.-」を披露されており、その声も昔通りに聞く事が出来ます。

 

 以降、あまり印象の無かった009でしたが、石ノ森氏の没後つい最近完結編である「2012 009 conclusion GOD'S WAR」が出版されました。

かなり衝撃的な絵が並んでいたので、いつか読んでみたいものです。

それでは、また次の更新まで!