我慢なので。懐古中年、Goes on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、80’sアニメ、音楽、映画等、趣味を懐古しながら、日々の生活を節約し、我慢を続けて行くブログ。

お勧めのメタルバンド「Concerto Moon コンチェルトムーン」です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は、お勧めのメタルバンド「Concerto Moon コンチェルトムーン」です。

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 今から約10数年前にネオクラシカル・ロック(※)に目覚めた私は、気になるCDを漁っていた時代がありました。

 

※・・・乱暴に説明すると、クラシック音楽とロックを融合させた「クラシカル・ロック」なギタリスト「リッチー・ブラックモア」さんに対して「イングヴェイ・マルムスティーン」さんに代表される、リッチーさんの遺伝子を引き継ぎながら、速弾き等で新たに開拓されたロックジャンル。

 

 そんな中「BURRN!」誌上において、必聴ネオクラ・アルバム特集があり、Concerto Moon(コンチェルト ムーン)という、日本のメタルバンドがある事を知りました。

 

 早速私は、地元で一番品揃えのある、中古レコードCDショップに行ってみる事にしました。

マニアックなCD、DVD等々が多数ある中、ハードロック・ヘヴィメタルのコーナーに行ってみると

 

「オイオイ~あるぞあるぞ~!ありすぎてわかんないヨ!」

とばかりに結構な数のCDが並んでいました。

 

足元の段ボールの中には、ネオクラコーナーがあり、イングヴェイさんがギターで参加した曲が入っている前妻Erikaさんのアルバム「Cold Winter Night」もありました。

(最近その曲をYoutubeで聴きましたが、アッサリしたポップス寄りロックで、なかなかいい感じでした)

 

「イイよ!イイよ~!」

私ワクワクで漁り始めました。

「あった!Concerto Moonだ!」

 

 それまで「NATION」「NARNIA」「DARK MOOR 」「RENEGADE」「RHAPSODY OF FIRE」など購入し聴いていたのですが、いきなりオーケストラによる歌劇チックな、剣と魔法の世界に飛び込んでしまったり、いまいちピンと来ないものもあったりして、1回聴いてすぐ聴かなくなるのも面白くないので、まずは店員さんに試聴を頼むことにしました。

 

店員さん、店にあるCDコンポにセットします。

・・・まさか店内でかけるのか?

かなりデカイ音量でアルバム「From Father to Son」から1曲目「Dream Chaser」が始まりました。

 

「なんだ!このギターの効果音は?リフが始まったぞ!

ノリがいい疾走曲だッ!しかも速弾き!キタキタキタよーッ!」

 

~Ohooo! Saai! 夢は破れェ 現実ゥに 流されながら 生きてゆうくう~

 店内に結構な音量で響く曲。

 

お客も数名いたのですが、初めて聴く日本のメタルは、正直「うわわーッ!」という感じでした。

慌てた私は、早々に試奏を止めてもらいました。

 

「・・・うむむ」

しかし、私を惹きつける何かがある気がする!

 

「・・・この2枚下さい」

 

結局、コンチェルトムーンのファーストアルバム「Fragments of the Moon」と「From Father to Son」の両方を買ってみる事にしました。

 

 帰宅し全曲を聴いてみます。

今まで、英語の歌詞でしか聞いた事のなかったメタルが、日本語で歌唱されている。

そいつは「ダサい」と言われるかも知れないが、なぜか心に残りました。

 

ヴォーカルは「尾崎隆雄」氏。

今回ライナーノーツを読み返してみると「The Last Betting」という曲が尾崎氏の作詞作曲であったり、インターネットの情報では、アルバムの歌メロ、作詩能力等、尾崎氏のセンスによるものが大きいとありました。

 

また、当然ネオクラシカル・ロックなので、ギターに関しても、ウリ・ジョン・ロート、リッチー、イングヴェイの血脈である「島 紀史」氏の完成されたテクニカルな速弾きが前面に出てきます。

後年、島氏はイングヴェイさんと対談していたりします。

 

私は、今まで知らなかった「ジャパメタ」の世界の一端を知る事になったのでした。

 

そんなコンチェルトムーンとの出会いから

「Time To Die」

「DESTRACTION and CREATION」

「GATE of TRIUMPH」

「LIFE ON THE WIRE

とアルバムを購入していきました。

 

 残念ながらヴォーカルの尾崎氏は、1996~99年間しか参加していません。手持ちのCDの半分は、2001~11年までのヴォーカル井上貴史氏です。

 

 なにやらバンドは、ロココ・スタイル風ヒラヒラブラウスの、本格ネオクラシカル・ロック路線から、黒を基調としたファッションの、パワーメタルにシフトしてしまったのか、ヴォーカルも、尾崎氏の繊細な日本語による歌詞から、全曲英詞で井上氏の骨太な歌唱に変わっていきました。

 

その後、2004年活動休止までに、2枚アルバムが発売され「AFTER THE DOUBLE CROSS」では、あのAlcatrazzのヒロシマモナムールのカバー曲が入っていると知り、非常に興味はあったのですが、結局購入しませんでした。

 

 ここ数年のネットでの評価を見ると、色々な意見があり、尾崎氏の評価が高い事や、後任のヴォーカル勢も評価されている事が書かれていました。

私の主観では、独特な日本語歌詞の世界観に、明るく聴きやすい尾崎氏の声が、マッチしており、非常に魅力的であった、と思います。

 

 現在のコンチェルトムーンは再活動を始め、アルバムは2015年に11作目となる「BETWEEN LIFE AND DEATH」を発売しています。

最近のどうにも軟弱な音楽シーンを蹴散らすために、コンチェルトムーンが、本格的ロックを一発ぶち上げてくれ!と思います。

 

 また密かに尾崎氏の動向も気になる所なのですが、2ちゃんねるHR/HM板では、その後の音楽活動等、尾崎氏の情報は一切なく、残念な限りです。

 

 日本のバンドによる、日本語でのネオクラシカルロックアルバム

「From Father to Son」

聴いてもらえれば、わかると思います。

それでは、次の更新まで!