「セーラームーンRのMoon Revenge」です。
みなさん、こんにちわ。水の心です。
今日は1993年映画「美少女戦士セーラームーンR」の「Moon Revenge」という曲です。
私が、この曲に出合ったのは1994年以降。ちょうど同人誌を作るか作らないか位の時期でした。
世間で流行っていた「セーラームーン」を、まず知るために見てみよう、という事で、映画のビデオを買ったと思います。もう20年以上前の、すっかり古い話です。
「エェッ?!」
この映画の内容には驚きました。早速CDも買いに走りました。
この映画は、私の「3大」号泣アニメ
「さらば宇宙戦艦ヤマト」「火垂るの墓」「はだしのゲン」
その仲間入りを果たしました。
観れば必ず泣く自信があるので、今回は本編では無く、そのメインテーマ曲について話そうと思います。
作詞の故「冬杜花代子」氏は、特撮からアニメ、また歌手「中森明菜」まで幅広く作詞提供をされています。
馴染深い「勝手に!カミタマン」や「スペースコブラ」も「冬杜」氏の作詞でした。
1番の歌詞では、さよならを告げ、決意し、旅立つ女性が、来るべき大きな不安を感じている。
2番ではピンチの中で、多分二人とも消えてしまうけど、やはり次もあなた、と愛の深さを語り、来るべきカタストロフィーに向けて、月の復讐が始まる。
という意味だろうと思うのですが、色んなものにかかっている「Tatoo」の解釈が、なかなかむつかしい。
「透けて見えてる別れで燃えながら」や「愛は深くなる程欲張りで」などは、ハッとするほどの色気があり、正直大人向けの女性唄だと思います。
作曲は「小坂明子」氏で、大ヒット曲「あなた」のシンガーソングライターです。小学生の頃、TVで白いグランドピアノを弾き語る「小坂」氏を視聴したのを憶えています。
小坂氏は「セーラームーン」に縁がある様で、現在放映中の「セーラームーンCrystal」のEDも作曲をされています。
また同時期に作曲された「タキシードミラージュ」も非常に名曲だと思います。
それから私の人生の中で、たまに「Moon Revenge」が浮上する時が来ます。
10数年前から沈みっぱなしの人生なのですが、ちょうどその位からギターを触る様になりました。
当時、職から、お金、日常から、誇りまで、何もかも失う事があり、ヤケのヤンパチで深いドン底に落ち、ギターが無ければどうなったかわからない時がありました。
高校の時に買ってもらい、途中で飽きて、仕舞っておいた、弦の無いフォークギターを引っ張り出し、新しい弦と、紛失していたエンドピンを購入し、弦を張り替えました。
「吉田光三編のクラシック・ギター古典名曲集」というTAB教本を1冊買いこむと、TABの意味すらわからないままに、練習開始。
(TAB・タブ譜とは、楽譜の一種で、5線符に乗った数字や記号で、ギターの譜面を表しています)
今思うと、誰にも聞かずに「良くやったな」と思います。
鉄の弦で、ネックが細い「フォークギター」で弾く「クラッシックギター」の曲は、とても難しく、名曲「禁じられた遊び」は、構造上、指が押さえきれず、今でも後半はうまく弾けません。
ですが、ちょっとずつ世界が開ける様な気がしました。
そしてキツイ派遣のアルバイトで働き、そのお金で黒のストラトタイプのエレキギターを人生初購入。
ギターブランドは「LEGEND」現在もメインです。
なんというか、3万ちょっとの初心者セットなので、色々とアレです。
今なら「コレとコレ、コレにするのだ!!」と自信をもって物を選ぶのですが、その時は残念ながら右も左もわかりません。
その後も、あまり成長しない、独学のギターレッスンは続きました。
音楽センス無さ過ぎで、基本このジャンルには「芽が無いね」という事は、わかったのですが、止められません。やっぱり面白い。
そうするうち、小さいながらも普通の生活を取り戻しましたが、また痛手を受けるキッカケがあり、たまたま「Moon Revenge」を思い出す事がありました。
「この曲を弾いてみたい!」
音楽知識が無いので、採譜も出来ず、音楽機材と言えば、ネット未接続の古~いIBMパソコンAT互換機で、OSはウインドウズ98(既に2010年代突入後)の内蔵CDプレイヤーだけが頼り。
繰り返しながら聞き、こんなもんだろうか?とコードをとっていきました。
(そのメモは、まだとってあり、驚く事にそんなには的外れでないのですが、全曲をコード譜面化する事は、私の実力では不可能でした)
それから、みたび私の周りの環境は激変。
「Moon Revenge」はまた忙しさの中に埋もれていきました。
そして、いくつかの幸運が重なり、このブログの1回目に書いてある通り、初の「インターネット回線」の導入に成功。
「これは凄いぞ!何でも書いてあるぞ!」
ネットにより、今まで、全く知る事が出来なかった情報が一気に入り始め、
曲の「キー」を探す方法や、ギター「スケール」などの意味や、
ギターのフローティングの方法(今まで固定したままアームを動かしていた)
掃除の方法、エフェクター機材、曲の「ピッチ」や「キー」を変えられるフリーソフトの存在等々を、瞬くうちに、手に入れられる様になりました。
すると、また思い出しました「Moon Revenge」を。
ですが、自分の力では、どうしても採譜が出来ません。
「求めよ、さらば開かれん」
発見しました「Cordify」です。
これは、コード譜を知りたい曲の「ファイル」や「youtube上のurl」を入力すると、自動で変換してくれる、という画期的なオンラインソフトです。
何と言う、良い時代になったのでしょうか。とうとうコード譜を手に入れる事が出来ました。
<既に2015年には、歌詞コードをTABで採譜。が全編にわたるスライドするギターカッティングが難解なのに気が付く>
キーはD、前半のペンタトニック部分、サビ前からのカッティング、サビからのパワーコード、そのギターパートの全貌がはっきり理解出来る様になりました。
<2016年、そのギターカッティングは、ハイコードポジションなのかローポジションなのか?はては省略形なのか?で現在模索中。1~3弦だけを押さえるなら、スライドもコードチェンジも、運指が曲のテンポに間に合う。オリジナルの再現が難しい場合、メタルアレンジという別物にする?等々これまた思案修正中でオギャーッ‼>
<2017年2月ギターソフト「JamVOX」を購入し、ギターパートを本格解析開始。4月中盤、曲中ギター部分の解読にほぼ成功。
思ったより全編にわたって、複雑なリズムギターが弾かれており、しかもそのテンポの速さや、歌詞の1番2番、サビ等で細かく異なるカッティングパターンにあらためて腰を抜かす。
弾きやすい5~10フレット、1~3弦を使用する事で決着。
単音部分、パワーコードも解析抽出済み。
・・・だがオリジナルパートを追いかけて弾く事が、自分の持っている技術レベルより30位上なのに今更気が付き、頭を抱え激しく後悔する。
原曲はギターソロが入っていないので、それらしいのを「創造して」はめ込む事に興味が湧いてしまい、第二の目標となる。
オリジナルのサイドギター部分と、創作リードギターの2重録音で、全体的にヘヴィめなギョワワ~ンって感じになるのが、予想到達地点。
しかしテンポは80%に下げなければ弾ける気がしない。
という事で、空いた時間を見つけては、まずはオリジナル通り弾けるよう努力し始めた2017年中盤。多分、何とかなるかも・・・いやいや結構難しい>
そこで私は、youtubeの「小坂明子 懐想Linked to 40 yrs.Moon Revenge 試聴ver」のサムズアップボタンを、こっそり押しておきました。
今も車載USBステレオには「Moon Revenge」が入っており、一人の外出時には聴いています。
人生にいらない事象は無い、と言いますが、出会いから20年かけて、環境が整い、決断し、道具がタイミングよく集まり、知識が増え、満を持して実行する。
何の因果かわかりませんが、色々な思い出と共に、いつまでも心惹かれる曲だと思っています。
それでは「It's Moon Revenge woo」また次の更新まで!
< 冬杜氏、小坂氏コンビの「ラ・ソウルジャー」発見しました。こちらもどうぞ!>