我慢なので。懐古中年、Goes on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、80’sアニメ、音楽、映画等、趣味を懐古しながら、日々の生活を節約し、我慢を続けて行くブログ。

「ギャラクティカ・スリリング」です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は1985年の曲「ギャラクティカ・スリリング」です。

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 双子アイドル歌手「ザ・リリーズ」が、

本名「燕(つばめ)奈緒美、真由美」で出した「地球防衛軍テラホークス」の主題歌です。

 

 「地球防衛軍テラホークス」は、スーパーマリオネーションでおなじみの

サンダーバード」のプロデューサー「ジェリー・アンダーソン」の実写人形SF特撮番組です。

 驚いたのは、テラホークスは、アニメとして企画されており、関係者に長浜忠夫氏、安彦良和氏、豊田有恒氏等の名前が上がっていました。

 

 人形劇なのに、番組のオープニングとエンディングがアニメというのは何故?

と思っていたのですが、アニメ企画の名残りが残っていたのか?と推測しました。

 

 放映はNHKで、私は当時高校生。

放映時刻は、夜7時30分からと、夕方6時からの2通りの時間帯で放映されていて、食事の時間に重なると、見られない回もあったと思います。

その為かどうか、ストーリをちっとも覚えていません。

 

 ただ、声優、三ツ矢雄二氏の強烈な悪役と、羽佐間道夫氏のナレーションを憶えています。

他にも、カツオ役の高橋和枝氏、うる星ランちゃん役の小宮和枝氏、フィアナ役の弥永和子氏、ロッタ役の山田栄子氏、紫龍役の鈴置洋孝氏、英ドラマCI5のドイル役の野島昭生氏等、他にも懐かしい声優さんがアフレコされてます。

 

 前作「スペース1999」は結構憶えているのですが、テラホークスは、うっかりすると「プリンプリン物語」よりも印象が薄いかも知れません。

 

 しかし、この「ギャラクティカ・スリリング」は、なぜか耳に残る曲です。

ですが、この曲のメディアでの露出がほぼ無く、放送終了後、長く聴く機会は無かった様に思います。

かつてNHKFMラジオの「特撮三昧」というラジオ特番で流れた位でしょうか、

幻の特撮ソングという位置づけです。

 

 調べても、ザ・リリーズのアルバム、ベスト盤のどれにも収録されていません。収録されているCDは、一枚のみ

「特撮スーパーヒーロー伝、特撮英雄伝」で、中古で34800円、新品で75000円。

プレミア付きまくっています。

 どうにも音源がレアアイテム化しており、2009年企画モノの「特撮トランス」というアルバムにカバー曲が入っているのですが、やはりオリジナルが欲しい所です。

 

  オリジナル「ギャラクティカ・スリリング」は、

作曲、編曲が新田一郎氏、作詞は康珍化氏。

実は、この曲もギターで弾きたいと思い、オンライン自動コード生成ソフト「Cordfiy」を使ってみました。

いい具合に、コード生成は出来たのですが、歌詞が見当たりません。

さすが幻の特撮ソングです。

 

 何回も聴いて歌詞を拾っていくのですが、2番の歌詞が、どうしても繋がりません。ちょうどリリーズの声が微妙にかぶって

「ブレスをしないキス、針のよに切なくて、〇〇〇〇心を踏み外す~」の〇の部分がわかりません。

 

 調べてみると、同じく歌詞に苦労されている方がいて、これまたありがたい事に、全歌詞を載せておられました。

正解は「こらえた」でした。コリャ絶対わかりません。

 

 歌詞全体は、宇宙的な雰囲気、時間の単語を入れ、愛する人への気持ち、宇宙のスリルと恋のスリルをかけて織りこんでいます。

私が一番好きな詩は「輝いて消える命 一秒だけの炎」で、宇宙時間の中の人生を、はかなく表わしている所です。

 

 そして、作曲編曲が、新田一郎氏。

一体誰なのかと調べたところ、トランぺッターで「スペクトラム」を結成・・・

TVで見た事あるぞ?確かローマ帝国の様な鎧を着て、何か吹いてたバンドだ!

ペットをクルクル回してたぞ?

 

 wiki調べで「スペクトラム」は1979年に結成された、ブラスロックバンド、

ジャズフュージョンバンドで、2年間だけ活動した。とあり、

吹奏楽器と、打楽器、ギターにベース、鍵盤楽器もいる、大所帯のテクニシャンバンドで、今聴いても全く古くありません。

 話題のステージ衣装は、ギリシャ、ローマ風の鎧をイメージした、かなり奇抜なものでした。

 新田氏は、スペクラム解散後、芸能プロダクションを経営し、再結成はまだ無いそうですが、今でも強力なファンがいるそうです。

 

 プロレスの「スタン・ハンセン」氏の入場曲「Sun Rise」もスペクトラムです。「ミーチャン GOING THE HOIKUEN」はTBSラジオ

ザ・ヒットパレード」のテーマソングで、聴いた事あるあるな曲です。

「テクニークスー」のステレオ、腕時計のアルバのCMソングにも使われていました。

 

 また新田氏のヴォーカルは、これがまたキレイなファルセット・ヴォイスで、

ビブラートが効いています。未聴の方は、一回聴かれると良いと思います。

正直、凄過ぎて素人が寸評出来る曲では無いのです。

 

 また、新田氏は、アニメ特撮にも曲を提供していて、変わった所ではクレジットのアコムの「むじんくん」の曲や、ラムちゃん平野文」氏のアルバム収録曲も作られています。

 

  「北斗の拳original songs」というアルバムでは、ケンシロウ神谷明」氏歌う

「荒野の嵐」「KEN-北斗星-」に曲を提供しています。

 この二つはアルバムの中でも独特の雰囲気の曲で

「荒野~」は、シンセベースにギターカッティング、サビで相槌の様に入る高速ブラス(金管楽器)。

「KEN~」は、ベースギターが効いていて、独特なカッティングとシンセサイザーの導入部、やはりサビでブラスが高速で入る面白い曲です。

 

 この2曲を聴いた後に「ギャラクティカ~」を聴くと、

シンセベース、カッティング、キーボード、ブラスの入り方が似てる感じがします。

リリーズの声も、二人で歌うため、揺らぎが入り、エコーもかかっているので奥行きが出ます。

やっぱり多目のブラスが、ゴージャスな雰囲気を出していて、カッコイイのです。

 (この曲のオリジナル・カラオケとか、メタラヤッタラ欲しいです)

 

 また、ザ・リリーズの2人は、現在もライブ活動をされており、ギャラクティカ・スリリングも歌われているそうです。

30年後の「ギャラクティカ~」が、どんなアレンジで、どんなふうに歌われているのか、興味津々です。

 

 今回掘り下げると、非常に奥の深いものが出てきた、という事で、またこの曲に魅力が出てきました。

 それでは、Never Miss You また次の更新まで!