お勧めのメタルバンド「Concerto Moon コンチェルトムーン」です。
みなさん、こんにちわ。水の心です。
今日は、お勧めのメタルバンド「Concerto Moon コンチェルトムーン」です。
今から約10数年前にネオクラシカル・ロック(※)に目覚めた私は、気になるCDを漁っていた時代がありました。
※・・・乱暴に説明すると、クラシック音楽とロックを融合させた「クラシカル・ロック」なギタリスト「リッチー・ブラックモア」さんに対して「イングヴェイ・マルムスティーン」さんに代表される、リッチーさんの遺伝子を引き継ぎながら、速弾き等で新たに開拓されたロックジャンル。
そんな中「BURRN!」誌上において、必聴ネオクラ・アルバム特集があり、Concerto Moon(コンチェルト ムーン)という、日本のメタルバンドがある事を知りました。
早速私は、地元で一番品揃えのある、中古レコードCDショップに行ってみる事にしました。
マニアックなCD、DVD等々が多数ある中、ハードロック・ヘヴィメタルのコーナーに行ってみると
「オイオイ~あるぞあるぞ~!ありすぎてわかんないヨ!」
とばかりに結構な数のCDが並んでいました。
足元の段ボールの中には、ネオクラコーナーがあり、イングヴェイさんがギターで参加した曲が入っている前妻Erikaさんのアルバム「Cold Winter Night」もありました。
(最近その曲をYoutubeで聴きましたが、アッサリしたポップス寄りロックで、なかなかいい感じでした)
「イイよ!イイよ~!」
私ワクワクで漁り始めました。
「あった!Concerto Moonだ!」
それまで「NATION」「NARNIA」「DARK MOOR 」「RENEGADE」「RHAPSODY OF FIRE」など購入し聴いていたのですが、いきなりオーケストラによる歌劇チックな、剣と魔法の世界に飛び込んでしまったり、いまいちピンと来ないものもあったりして、1回聴いてすぐ聴かなくなるのも面白くないので、まずは店員さんに試聴を頼むことにしました。
店員さん、店にあるCDコンポにセットします。
・・・まさか店内でかけるのか?
かなりデカイ音量でアルバム「From Father to Son」から1曲目「Dream Chaser」が始まりました。
「なんだ!このギターの効果音は?リフが始まったぞ!
ノリがいい疾走曲だッ!しかも速弾き!キタキタキタよーッ!」
~Ohooo! Saai! 夢は破れェ 現実ゥに 流されながら 生きてゆうくう~
店内に結構な音量で響く曲。
お客も数名いたのですが、初めて聴く日本のメタルは、正直「うわわーッ!」という感じでした。
慌てた私は、早々に試奏を止めてもらいました。
「・・・うむむ」
しかし、私を惹きつける何かがある気がする!
「・・・この2枚下さい」
結局、コンチェルトムーンのファーストアルバム「Fragments of the Moon」と「From Father to Son」の両方を買ってみる事にしました。
帰宅し全曲を聴いてみます。
今まで、英語の歌詞でしか聞いた事のなかったメタルが、日本語で歌唱されている。
そいつは「ダサい」と言われるかも知れないが、なぜか心に残りました。
ヴォーカルは「尾崎隆雄」氏。
今回ライナーノーツを読み返してみると「The Last Betting」という曲が尾崎氏の作詞作曲であったり、インターネットの情報では、アルバムの歌メロ、作詩能力等、尾崎氏のセンスによるものが大きいとありました。
また、当然ネオクラシカル・ロックなので、ギターに関しても、ウリ・ジョン・ロート、リッチー、イングヴェイの血脈である「島 紀史」氏の完成されたテクニカルな速弾きが前面に出てきます。
後年、島氏はイングヴェイさんと対談していたりします。
私は、今まで知らなかった「ジャパメタ」の世界の一端を知る事になったのでした。
そんなコンチェルトムーンとの出会いから
「Time To Die」
「DESTRACTION and CREATION」
「GATE of TRIUMPH」
「LIFE ON THE WIRE」
とアルバムを購入していきました。
残念ながらヴォーカルの尾崎氏は、1996~99年間しか参加していません。手持ちのCDの半分は、2001~11年までのヴォーカル井上貴史氏です。
なにやらバンドは、ロココ・スタイル風ヒラヒラブラウスの、本格ネオクラシカル・ロック路線から、黒を基調としたファッションの、パワーメタルにシフトしてしまったのか、ヴォーカルも、尾崎氏の繊細な日本語による歌詞から、全曲英詞で井上氏の骨太な歌唱に変わっていきました。
その後、2004年活動休止までに、2枚アルバムが発売され「AFTER THE DOUBLE CROSS」では、あのAlcatrazzのヒロシマモナムールのカバー曲が入っていると知り、非常に興味はあったのですが、結局購入しませんでした。
ここ数年のネットでの評価を見ると、色々な意見があり、尾崎氏の評価が高い事や、後任のヴォーカル勢も評価されている事が書かれていました。
私の主観では、独特な日本語歌詞の世界観に、明るく聴きやすい尾崎氏の声が、マッチしており、非常に魅力的であった、と思います。
現在のコンチェルトムーンは再活動を始め、アルバムは2015年に11作目となる「BETWEEN LIFE AND DEATH」を発売しています。
最近のどうにも軟弱な音楽シーンを蹴散らすために、コンチェルトムーンが、本格的ロックを一発ぶち上げてくれ!と思います。
また密かに尾崎氏の動向も気になる所なのですが、2ちゃんねるHR/HM板では、その後の音楽活動等、尾崎氏の情報は一切なく、残念な限りです。
日本のバンドによる、日本語でのネオクラシカルロックアルバム
「From Father to Son」
聴いてもらえれば、わかると思います。
それでは、次の更新まで!