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我慢なので。懐古中年、Goes on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、80’sアニメ、音楽、映画等、趣味を懐古しながら、日々の生活を節約し、我慢を続けて行くブログ。

「オリンピックとブルーサンダー」です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は1983年米国映画「ブルーサンダー」です。

監督 ジョン・バダム

脚本 ダン・オバノンとドン・ジャコビー

主演 ロイ・シャイダー

   マルコム・マクダゥエル、ウォーレン・オーツ

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  当時高校生の私も観に行きました。何かわからないけど対地攻撃ヘリで凄いメカらしいぞ?という前評判でした。

実は主役がメカという、新しい映画です。

 

人間の主役は「ロイ・シャイダー

ベテラン俳優のシャイダーは「恐怖の報酬」や、ヒット作「ジョーズ」で署長役を演じました。浜辺でS&Wの拳銃を乱射してしまったシーンを覚えています。

 

そのシャイダーはヘリの操縦特技があり、その昔、毎日飽きてしまう位(約120㎞)飛ばして、撮影ロケ地に向かっていたそうです。

 

今回演じるロス市警航空支援隊の警官「マーフィ」は、ベトナム帰りで腕は確かですが、いつも捕虜殺害のPTSDに苦しんでいます。

 

 そんなマーフィーの相棒はライマングッド。

演者は「ダニエル・スターン」現在は、声優、俳優、監督もこなし、かつて映画「ホームアローン」の侵入者の一人を演じていました。

 

 敵役の「マルコム・マクダゥエル」

クーブリック作品「時計仕掛けのオレンジ」で主役アレックスを演じた英国の俳優です。

(時計仕掛け~は「若者文化」と「暴力世界」「円環構造的ラストシーン」挿入歌「雨に唄えば」が印象的な怖い先端的な作品です)

 

そして 今回ヘリボーン作戦で有名な、ブランケットデビジョンこと第一騎兵師団の「コクレーン大佐」を演じ、マーフィーと因縁の決着を付けます。

 

 本作はジョン・バダム監督が「サタデーナイトフィーバー」「ウオーゲーム」「ブルーサンダー」「ショートサーキット」とノリにノッていた時期の作品です。

脚本は「エイリアン」「バタリアン」の脚本家ダン・オバノンとドン・ジャコビー。

 

1970年代後半、その脚本家二人は、ハリウッドのアパートで共同で脚本を作り始めていました。

その時、低空で飛んでくる警察のヘリが、毎晩彼らをたたき起こしていました。ヘリの空気を裂くローター音はかなり大きいものです。

そこに何かのヒントがあった様です。

 

 元々の脚本は、警察国家が重装備とハイテクで、住人達を規制し攻撃する、というもっと政治的なものだったそうで、脚本の完成には、当時のLAPD(ロス警察)の航空支援隊のチーフから援助協力を受けたそうです。

 

最初の脚本では、マーフィーはもっと深い心理的な障害を負う、かなり「クレイジーな主役」として設定され、ブルーサンダーで暴れ続け、F16戦闘機 を遂に撃墜するまで、ロスの「街」を大規模に破壊する設定になっていました。

 

 撮影裏話としては、映画用のヘリポートが完成するまで、ロス航空支援隊の本物の「フーパー・ヘリポート」が、マーフィー達の架空の警察基地として使用されました。

 

マーフィーの恋人ケイト役の「キャンディ・クラーク」が、極秘盗撮ビデオを取り戻すシーンが撮影されたのが、カリフォルニア州バーバンクのドライブシアター「ピックウィック劇場」

ここは、その後取り壊され、現在は「パビリオン・スーパーマーケット」になっています。

 

 ブラドック警部役の「ウォーレン・オーツ」は、撮影終了2年後の編集作業中1982年4月3日に死去。その為この映画はオーツに捧げられています。

 

敵役の「マルコム・マクダゥエル」は、当時の妻ですら克服させる事が困難な程の飛行機恐怖症で、ヘリのフライトを酷く怖がっていました。

 

バダム監督は1983年の雑誌スターログのインタビューで

「彼は怖がっていたよ。飛行後、飛び出してきて吐いてたね」

と語りました。

 

 その例として、マーフィーとコクレーンの最後の闘いの最中、飛行中のコクレーン(マルコム・マクダゥエル)の「しかめ面」と「不快な表情」が実際に見れます。

 

マルコムの妻は「撮影中どうやって主人をヘリの中に居させたのかわからないわ。ジャンボジェット747の機内でも、彼をジッとさせておく事が出来ないのに!」 と映画関係者に語っています。

 

 撮影用ブルーサンダーは2機作られ、仏製のガゼール・ヘリを一機190,000ドルでコロンビア映画が購入。

アパッチ攻撃ヘリ風の風防と、いくつかのパーツを取り付けて、カリフォルニア州カールスバットのシネマエアーで進空しました。

 

大改造により機体は重くなり、動きも鈍くなりました。

その為、機敏に見える様、撮影時にいくつかトリックを利用。

例えばストーリー上伏線になっていたラストの360°宙返りによって、コクレーンのヘリがマーフィーの銃撃で撃墜されますが、

それはヒューイとブルーサンダーの2機の「ラジコンヘリ」によって撮影されています。

 

 劇中の「JAFO」「ジャフォ」という略語。これは実際の警察社会での隠語で、ただ乗ってるだけの巡査「ただのくそったれ同乗者」という意味で劇中再三使われています。(例としてマーフィーの相棒のライマングッド)

 

その造語はブルーサンダーのTVドラマ放送時に、下品過ぎるとして「ただのガッカリ同乗者」という風に変更されています。

 

  その後、機体の大型模型は、フロリダのハリウッドスタジオ「舞台裏ツアー」で見る事が出来ましたが、2014年に閉鎖してしまったとの事で、その後の詳細は不明です。

 

リメイクの話は持ち上がっており「無人機ドローン」がメカの主役になるとかで、オリジナルを知るファンは、期待していいのか悪いのか?って感じです。

 

 1984年の「ロスオリンピック」を隠れ蓑にして、権力が個人の情報を収集記録し、統制管理に使う。

しかも重武装重装備で、戦闘機と互角な戦闘ヘリが存在したらどうなるか。

 

 マーフィーは、過去の恐怖と闘いながらも、全ての原因となったコクレーンに捨て身の復讐を遂げ、自分の、ひいては国民の自由の為に、悪用されては困るブルーサンダーを破壊します。

 

 当時の映画パンフのロイ・シャイダーのインタビューで何回も出てくる言葉が「監視社会の恐怖」。

社会保障制度、アメリカンエクスプレス、IRS、CIA、FBI等国家機関と繋がり、情報を引出し、いくらでも個人の行動を制限する「恐怖」

 

ブルーサンダーの武装は強力で危険。更にあらゆる国民情報が機体とリンクされ乗り手によっては、圧政、クーデターの道具になる。

それが「本当の危機なんだ」というのが映画のテーマです。

 

 2020年に日本にまたオリンピックがやってきます。

既にゴタゴタ続きで、責任者不在、建設費用の増大と、あり得ない動きですが、主権在民、国民の幸福の追求の為に、オリンピックを盛り上げていって欲しいと思います。

 それでは、「Catch you later!」次の更新まで!